歌舞伎役者さんの言葉

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。

春分の日の昨日は暖かかったのに、今日は寒い雨の日になりました。
こんな日は、同じことを繰り返すような単純作業に集中するのにぴったりです。


ーーーーーーー

私には、「今日は雨かぁ。イヤだなあ…」と思った時に、必ず同時に思い出す光景があります。


何年か前に、ある歌舞伎役者の方とお話しする機会がありました。
渋谷の高層階のカフェの窓際で、その方と知人と3人でお茶をしていたのですが、その日は雨で、外は白くけぶった景色が広がっていました。

「最近雨ばっかりで嫌になっちゃうよね。ほんとならもっと景色が綺麗に見えるのに・・・」

知人がうんざりした表情で言いました。

するとその歌舞伎役者の方は
「そうかなあ。雨もいいじゃないの。しとしとしとしと・・・」
頬杖をつき、静かにそう言いながら、嬉しそうに外を眺めているのです。

そのシーンがまるで映画のようで、うわーこれは素敵なものを見てしまった!と心の中で思いました。
その役者さんの周りだけ、浮世離れした空気で切り離されているみたいに感じました。
​歌舞伎に興味を持ち、よく観に行っていた頃でもあったのですが、あの舞台とお稽古を日常とする方はやはり感性も醸し出す雰囲気も違うのだなぁと思いました。


それ以来、「今日は雨かー・・・(ため息)」と思うと同時に、あの素敵な
「雨もいいじゃないの。しとしとしとしと・・・・」
を思い出して、私も余裕の微笑みをもって言ってみたいものだと思うようになったのです。

そうは言っても、やはり朝からカラッと晴れていた方がやる気もみなぎるというものですが、「雨の日も情緒があって心を落ち着かせられる良い日なのだ」と思うことが出来るようになった体験でした。

それではまた。

ーーーーーーー


椿屋OFFICIAL WEBSITE

●椿屋ONLINE SHOP

iichi

creema 

Etsy 

着物ボタニカル

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。

今日はボタニカル柄の羽織のことを書きます。
 

ーーーーーーー
ボタニカル

着物の柄は「ボタニカル柄」の宝庫です。

ここ数年よく見る「ボタニカル柄」ですが、自然の草花をモチーフにしたデザインの溢れる着物には、「花唐草紋」のような、まさに「ボタニカル」な柄がたくさん見られます。

カラフルなお花も好きですが、葉っぱや茎のグリーンがたっぷり入った感じも、甘すぎなくてとても好きです。

「まさにボタニカル柄!」という柄の羽織に出会いました。

デッサンの線のようなアウトラインも、華やかだけど優しい色合いも、もう一目惚れです。

作りたいデザインのパターンも引き終わったし、生地の洗濯も済んだし、あとは作るだけなのですが、これも悩む場所にポチッとシミがあるので、あれこれ思案中です。

前開きの服を作ろうと思っていたので、ボタンを探しましたところ、またもチェコボタンで面白いものを見つけてしまいました。

 

椿屋ドレス チェコボタンチェコボタン

キノコの…妖精…? え、誰??

これも一目惚れです。

「ちょっと今回はチェコボタンじゃ煌びやかすぎるから、ナチュラル系のボタンでいこうかな」と思っていたのですが、完全にストーリーが浮かんでしまいました。

 

『草むらの中をキノコの妖精がお散歩しているワンピース』。

なんだか絵本のようで気に入っています。

一着の服の中に何かしら「ストーリー」があると、楽しい気分になれると思うのです。

全部が全部、こんなファンタジーなストーリーは付けられませんが 笑

仕上がったら、共感して頂ける方のところへお嫁入り出来たらいいなぁと、今から楽しみです。

それではまた。

ーーーーーーー

椿屋OFFICIAL WEBSITE

●椿屋ONLINE SHOP

iichi

creema 

Etsy 

鳥の着物

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。
ワンピースにしたいなと思い、こんな可愛い鳥の柄の着物を入手しました。

ーーーーーーー

袖に決定的なシミがあるので、仕立て直しOKでしょう?と鳥さんにもお伺いを立てました 笑

目元やくちばしのあたりがとてもリアルで、これを描いた人はきっと鳥を好きでよく観察していた人なのではないかなと思いました。
羽にポイントで入っている刺繍も、羽毛の柔らかさが感じられて、作り手の愛情すら感じ取れるようです。
葉先にもポイントでさり気なく刺繍が入っているのですが、漆糸で施されていて、洒落ているなあと思いました。


鳥や動物の描かれた着物は多いですが、微妙な仕上がりの動物にもたまに出会います。

虎や孔雀は、ちょっと三枚目な雰囲気に描き上がってしまっているものにときどき出会います。
あまりの面白さに逆に欲しくなってしまったりしますが、出番がないだろうと思い、さすがに見るだけです。
虎や孔雀に比べれば、野鳥の方が身近で観察の機会にも恵まれやすかったでしょうから、うまく描けているものが多かったりするのかな・・・
どうなんでしょうね。


さて、現在ケープワンピースを数点制作中です。
以前にオーダーで作ったものと同じタイトなタイプと、からだのラインを強調しすぎないナチュラルなラインのものもネットショップにアップできたらと思っています。
ケープワンピース以外にも、新しいアイテムも準備中です。
 
インフルエンザ菌に阻まれて、少々予定が遅れてしまいました。
昨日今日は雪がちらつくほど寒いのですが、木の芽が小さく膨らんできているのも見かけますし、昼間の陽ざしにもに春の気配を感じます。
今月中に、寒いうちに、ショップを春らしく華やかにできたらと思っています。

それではまた。

ーーーーーーー


椿屋OFFICIAL WEBSITE

●椿屋ONLINE SHOP

iichi

creema 

Etsy 

チェコガラスボタン

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。
今日はチェコからやってきた手作りのボタン「チェコボタン」をご紹介します。

---------

着物を洋服やドレスにする際にいつも意識しているのは「『洋』の雰囲気に仕上げたい」ということです。
そんな想いを叶えてくれるスペシャリストな存在「チェコボタン」。

世の中には様々な種類のボタンがありますが、椿屋の一番のお気に入りはこの「チェコボタン」です。
美しいガラスに繊細な模様が魅力的な、チェコ共和国からやってきたガラスボタンです。
職人の手によって一つ一つ手作りされているのだそうです。

ボタン選びはとても楽しい時間です。
生地と同系色にしようか、それともボタンをアクセサリーのように目立たせてしまおうか…
生地が花模様だから、ボタンの柄は蝶にしようかな、鳥の方がいいかな…あれこれ楽しく悩みます。

裏を見ると手で施したとわかる彩色に、遠くの地で自分と同じように日々机に向かい機械(私はミシン)に向かい、ものづくりにいそしむ人がいるのだと、想像が膨らみます。
着物もそうなのですが、「私の手元にやってくるまでのストーリー」を感じられるものに強く惹かれます。

椿屋ではこれまでは直径2.7僂梁腓めのボタンをコートに使うのが主流でしたが、小さなボタンをワンピースやドレスに使うのもやってみたいなあと考えています。
私はこのボタンを宝物のように大事にしているのですが(最終的にはお客様の元へいきますが)、いつかこのボタンたちを作っている工場を見学しに行きたいとまで思っているほどです。

---------
先日、上野の東京国立博物館「春日大社 千年の至宝」展に行ってきました。
次回はそのときのことを書いてみたいです。
それではまた。

椿屋 OFFICIAL WEBSITE
椿屋 ONLINE SHOP
iichi
Creema
Etsy
1